『コトバ・プレイ 〜批評と演劇の関係は何を生み出すか?』トークセッションに出演いたします。
『コトバ・プレイ 〜批評と演劇の関係は何を生み出すか?』
2月23日(日)13:00より、アクターズ・コース4期開講記念として、昨年3月に上演された『革命日記』(作・平田オリザ、演出・松井周)の上演記録映像の上映と、批評家養成ギブスとのコラボトークショーを行います。入場無料ですので、ぜひご参加ください。ギブス生として、綾門優季もトークセッションに出演いたします。よろしくお願いいたします。
詳しい情報はこちらに掲載されております。『革命日記』についての過去のギブス生の劇評や稽古場レポートなど、充実した内容となっております。トークセッションのまえに御一読いただけると。
http://eigabigakkou-shuryo.hatenadiary.jp/
『革命日記』演出の松井周さんのメッセージを載せておきます。
僕がこの「コトバ・プレイ」というイベントで試してみたいのは、作品を鑑賞した後に、演出家、批評家、俳優、作家などが例えば、自分たちの実際の役割を意識しつつ、自分がフォーカスを当てた部分を一言テーマにして挙げてもらって、「アフタートーク」という作品を作り上げる感じを思い描いています。
実際に例えばその作品の「演出家」であるにしても、「プレイ」という」発想でロールプレイしてもらう感じです。
役割というカセをはめることによってより明確に「言葉」にしてもらえるのではないかということです。
演技をするという意味ではありません。
ちょっとニュアンスが伝わりづらいかもしれませんが。。
・稽古と本番の違いやプロセスについて
・俳優教育(日本とフランスの違い)
・演出家の観ているもの
・批評家の追求しているテーマ
・俳優とその欲望
などが話せたら面白いかと。
そこから、
演劇の価値とは何か?
批評の価値とは何か?
それらを掛け合わせた時に何かしらの価値が生まれるのか?
本来、作品と批評はある程度独立したものと考えられていたとするならば現在はどうなのか?
また、全てひっくるめてそれらは公共的な価値を持ちうるのか?
あたりのことまで話を進めてもおもしろいかもしれませんが、もちろん、カタイ話をすることが目的ではなく、私たち創作に関わる者達が役割を背負いながら話すことで、どこでも誰でも直面するはずの「摩擦」「癒着」「対立」「理解」「共有」「誤解」などを楽しんでもらおうということです。
その途中途中でチラチラとカタイ話に触れてもいいと思っています。
松井周(アクターズ講師・『革命日記』演出・サンプル・青年団)