文学フリマに参加します。

恋の渦 [DVD]

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11月4日(月)の文学フリマに、2媒体で参加しています。

一つ目は、僕も生徒のひとりとして参加いたしました佐々木敦さん主宰の批評家養成ギブス@映画美学校の有志で作成した同人誌『スピラレ』に、今年7月に上演いたしました短編集『エデン瞬殺』のなかから戯曲「号泣する沸点が低いね」、映画「恋の渦」レビューを寄稿いたしました。
また、スピラレの目玉(!)であります、講師の一人、批評家の渡邉大輔さんへのロングインタビューも担当いたしました。お題は「ゼロ年代・文学・ソーシャル化——映画から遠く離れて」。渡邉さんとは年齢がひとまわりほど離れているのですが、西尾佐藤舞城という、いわゆる文芸誌『ファウスト』直撃世代は自分の世代だ!という実感はなぜかどちらもありまして、21世紀に入ってからの文学の影響がどのように広がっていって、今はどのように滞っているか、という興味深いお話でした。

二つ目は、『スピラレ』の先輩同人誌にあたります『ペネトラ』に、遊園地再生事業団「夏の終わりの妹」レビューを寄稿いたしました。チェルフィッチュ「女優の魂」、地点「レンツ」、遊園地再生事業団「夏の終わりの妹」の三作品が、小説の舞台化でありながら、無理に小説をト書きとセリフに変換してしまうことはせず、小説の地の文や風景描写をテキストレジでばっさりカットしてしまうこともせず、できるかぎり改変を加えないままで、舞台化している、そのことで生まれる効果に焦点を絞ったレビューです。

どちらもブースは【カ-07】です。文学フリマの会場でお待ちしております。